『モンキーピーク』プロローグ
薬害を起こしたと言われている藤谷製薬。
その社員たちは、現状を打破し、社員の結束を固めるために社内レクレーションとして登山を敢行します。
登山初日の夜、魔猿と思われる生き物から襲撃を受けます。
襲った際に、始めに集めてあった携帯電話を壊すなど社内情報に詳しい為、内部にも犯人の仲間がいるかもとも思われました。
その為、魔猿は人間かもしれないのですが、恐ろしい風貌、素早い身のこなしが見られ、行く先々に待ちかまえ社員が次々に殺されてしまいます。
- 犯人は誰で目的はなんなのか?
- 魔猿は本当に実在するのか?
- 皆は生きて帰れるのか?
と先の読めない状態からストーリーは展開されていきます。
モンキーピークのネタバレ1巻から8巻まで
残虐極まりない魔猿
主人公の早乙女は薬害を起こしたと言われている藤谷製薬の社員。
年齢は23歳で営業を担当しています。
また、父親を登山で亡くしているという悲しい過去も。
藤谷製薬は風評による業績悪化にあい、新体制に変わり団結する為、社員参加のレクレーションとして、しらび山にハイキングに出かけました。
その夜、魔猿と思われる生き物の襲撃を受け、社員の何人かがナタの様な物でめった刺しに殺されてしまいます。
次の日、下山しようとするも分岐点の標識を細工され、より過酷で岩砕山の方へ誘導されてしまいました。
その途中の急な下り階段で魔猿の襲撃を受け多数の死傷者が出てしまいます。
その後、二手に分け岩砕山の途中の小屋に避難しようとするも、怪我しているグループが襲撃を受けかなりの社員が殺害されます。
魔猿を追いかけるも急に消えてしまい早乙女たちは戸惑いました。
その後、小屋で行くも小屋でも待ち伏せを受け、小屋の食べ物にも毒を入れられてしまう。。
次第に人数が減っていく社員達。
小屋にて内部の犯人探しにて営業部長の氷室が怪しいと拘束するも、早乙女も犯人の仲間とされ、その後の猿との戦いで一緒に崖に落ちて行きました。
その後、山登りで偶然居合わせた八木兄弟が来て、登山情報が内部の人物にて情報が操作され帰らなくとも捜索されないようになっていたことが分かります。
再び小屋に残るグループと進むグループの2グループに分かれるも猿の襲撃は続き、複数の猿から襲撃を受けて、八木妹も含めた死者が。
「魔猿」との闘い
早乙女が合流した進むグループが1匹の猿は撃退するも、小屋にいては全滅すると再び全員が下山するために進んでいきます。
その後もカニ歩き等の難所を通り魔猿にも遭遇しつつも次の小屋に到着。
途中、八木さんが妹のかたき討ちの為に魔猿に復讐しようと凄い表情をしたり、内輪もめで一人滑落で死んだり等がありました。
小屋ではキャンプしていた人が寝袋のまま殺害されている姿が。
そこで、フードをかぶった人間がサルと一緒に現れ、「サルと人間が仲間で、猿も人間では」との懸念が強くなりました。
小屋で戦う作戦を立て、夜に猿と戦い火事に巻き込まれつつも開発部の遠野が手製の爆弾で1匹の猿を道連れに自爆しました。
翌朝、火事を見つけヘリがくるも魔猿に落とされてしまいます。
また、救助に来た人たちも別シーンで皆殺しをしています。
その後、残されたものは再び下山の為に動き、雷や難所を通りつつ、もう少しで下山という所まで来ました。
しかし八木さんが妹の復讐をするために山の一番の難所である「岩砕山」を登らされてしまい、サルと再び対決になります。
崖の様な山の途中で戦い、八木さんの活躍で2匹を撃退し、1匹は人間が入っている事を暴くも、もう1匹凶暴な猿が現れ八木さんが殺され魔猿に入っていた人も殺されてしまいました。
周りの火が消え暗くなった後、月明りで再び見えるようになると魔猿は消えていて、仲間がまた1人原因不明の死を迎えていました。
「モンキーピーク」の見どころ!ココが面白い!
もしかしたら身近に起こりそうな緊迫感がある
主人公たちは山登りに来ただけの普通の人で、もしかしたら自分にも起こることが有るかもと思わされます。
山登りでの苦痛や、猿が急に現れたりする所も、もしかしたら自分がそこにたらと思わされる緊迫感があります。
犯人が誰で有るのか、動機が全く明かされていない。
主人公達を襲っているのは、登山記録の偽造から内部に仲間がいるのは確実であるも、それが誰で、何故殺人をしているのか全く分かっておりません。
猿の怖さと一緒に
「誰が犯人か」と「何故襲っているのか?」
と言うのが一層怖さを引き立たせます。
登山知識も多く出てきて臨場感がある
登山の時どう登るか、どんな事故があるのか等のサバイバル技術が多く出てきており、それが参考になります。
改めて「身近に起こるかも。。」と思わされてしまいます。
モンキーピークの感想と犯人を考察
とりあえず生き残っている人間も限られてきており、犯人が周到な準備してきていると考えると、犯人の仲間が「残っているメンバーにいる」可能性が高いのか、、と推測されます。
絶対ではありませんが、登場人物の中で、心の声や過去描写が書かれていない庶務の林さんが本命なのではと私は睨んでいます。
ただし、途中で人事部長の長谷川さんが急に消えており、そちらが仲間もしくは両方の可能性も有りますね。
また、もう1人途中で犯人に見られた氷室も心理描写は有りませんが、所々嫌な行動をしているので違うように感じています。
人間の仲間がいる事や手口から魔猿はおらず、人間が行っていると思っておりましたが、8巻最後でその人間の入っている魔猿を殺してしまう魔猿がいることが分かったので、『魔猿』は本当に存在している可能性も捨てることは出来ません。
これで帰れるかもとなっても魔猿たちの妨害、トラブルで毎回絶望に落とされ、帰れる様子がありません。
もう一番の難所までたどり着きましたし、岩砕山を乗り越えれば終わりに見えますが、満身創痍な主人公たちは無事に帰れるのか?
8巻までの状態ではまだまだ先が読めません。
話も佳境に入って来ており、そろそろ先が見えてきているように感じるのですが、まだどうなるか先が読めず謎が多く残されており、今後が非常に気になって仕方ありません。
タイトルの「モンキーピーク」とは英語で「Monkey Peak」。
直訳すると「猿の頂上」「猿の岳」という意味です。
この魔の山「モンキーピーク」での残虐な事件に終止符はうたれるのか。
全ての伏線の謎は解けるのか。
次のモンキーピーク9巻が待ち遠しいですね。