『本当にあった笑える話Pinky』に掲載されている不浄を拭うひと3巻のネタバレと感想です。
●前回のあらすじ
特殊清掃員の山田は、先輩の石橋さんと一緒にホテルでの作業に向かいます。
超高級ホテルと有名なその場所で、死ぬ道を選んだ男性。
「最期に見るものはすべて美しかった」
そう思いたかったかのではないか?
そのように山田は、亡くなった人に思いをはせるのでした。
「不浄を拭うひと」3巻のネタバレとあらすじ
第5話
落とし物とは本来、見つけてもらうと感謝されるもの。
しかし、特殊清掃の現場では少し違います。
特殊清掃ならではの落とし物を、山田が紹介することに。
落とし物その➀
手袋
70代の女性が入浴中に亡くなってしまいます。
浴槽がおいだき機能つきだったので、発見時は骨だけだったらしい・・・。
山田は浴槽に残った髪の毛などを拾い清掃します。
バスタブの清掃が完了し、今度は床の清掃に移る山田。
その時、壁にはりついていたあるものに目がいきます。
あるものとは手袋。
手袋を片付けようとする山田。
しかし、それは手袋ではありません。
山田が手袋だと思ったものは、乾いてパリパリになった
「人間の手の皮フ」
人間の皮フは一定時間を超えて水中にいた場合、皮フだけ抜け落ちることがあるらしい・・・。
山田は警察を呼ぼうか悩みます。
その結果、捨てるしかなく申し訳ないと思うのでした。
落とし物その➁
白い玉
老人用の介護サービス付きマンションで清掃することになった山田。
亡くなったのは80代の男性で、遺体は暑さで急速に腐乱してしまいます。
清掃に向かった当日。
共有スペースを清掃することになった山田は、廊下に白い玉が落ちていることに気がつきます。
何だろうと思い、白い玉を拾い上げる山田。
(弾力がある)
そう思い反対側をみると、瞳が・・・。
白い玉は
「人間の眼球」
だったのです。
これはどうすればいいのか・・・?
先輩に質問する山田。
「仕方ない」
と先輩がいい、結局捨てるしかありませんでした。
落とし物その③
ハエの・・・
新品のテレビを買い取ってもらえないことに怒りをあらわにする大家さん。
故人のものを売って清掃代にあてるとのことで、山田は呼ばれていたのです。
しかし、新品でもニオイがついたものは引き取れない・・・。
そう説明する山田でした。
ニオイの原因はすべてハエがにぎっていると語る山田。
遺体を養分としたハエのフンはかなり臭う。
しかも、それが何万匹も飛び回り、いたるところにフンをするとのこと。
これではいくら消臭してもニオイが消えないのです。
なので、消毒代がかさむだけと大家さんに説明したところ、納得してくれました。
このようにヤバイ落とし物と戦っている山田。
ある日、排泄物を落とし物として依頼されますが、さすがに断ります。
こうして山田の落とし物を片付ける日々は続くのでした。
第6話
ある日、山田は依頼主からこう言われます。
「ちょっと面倒なことになるかもしれません。」
山田は面倒なことは経験ずみなので、軽く受けながして現場に向かいます。
2時間後。
面倒くさくなる山田。
清掃する山田の後ろでは、女性4人が並んでいました。
亡くなった男性の知人として集まった女性4人。
(遺族でもないのに誰なんだろう?)
そんな疑問を抱きながら、山田は清掃をしようと部屋の中に入ります。
その時。
女性4人全員が、山田を押しのけて部屋に入ってきたのです。
部屋をあさる女性たち。
バッグやアクセサリーなどを見つけて、これは形見分けだと説明します。
この女性たちは、亡くなった男性のお気に入りだったホステスでした。
ホステスたちは金目のものをもらうだけもらって、その場をあとにします。
女性たちが部屋をあさったおかげで、余計な仕事が増えた山田。
早く片付けようと作業をしようとした時、壁にかかっていたポエムに目がいきます。
「いい日もいやな日も寝たら忘れる。ドンマイドンマイ」
そのポエムを見ていると何かが聞こえてきました。
「オレ、ドンマドンマイ」
亡くなった男性の声。
女性たちの豹変ぶりを見て、結婚しなくてよかった・・・。
そんなふうに言ってそうだなと山田が想像していたのです。
ひとり笑顔になる山田。
今日は貴重な1日だったかもしれない。
そう思う山田なのでした。
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「不浄を拭うひと」3巻の感想
落とし物シリーズは本当にヤバいものだらけでした。
これが真実の現場なんですね。
これは文章だけでは伝わりにくいので、絵を見て欲しい・・・。
でも、食事中に見ちゃダメですよ!!!
「いい日もいやな日も寝たら忘れる。ドンマイドンマイ」
の男性は、何だか癒されましたね。
軽く受けながした山田がすぐに面倒くさい状況になったのも面白かったです。